|
『リンパ』のすごい話
●リンパってよく聞くけど・・・何?
私たちの体のほとんどが水分でできています。その水分の15%が血液、8%が体液、残り77%がリンパ液です。血管は体内を網の目のように走っていますが、リンパ管も負けず劣らず身体の隅々まで張り巡らされています。この仲を流れているのがリンパ液です。引っかき傷を作ると、そこから淡黄色で透明なネバネバした液が出てくることがありますが、これがリンパ液です。
●リンパ液はどんな働きをするの?
リンパ液は主に体内の有害物質を運ぶ大変重要な役割を果たしています。リンパ管の各所には、米粒くらいから大豆の粒ほどの大きさの『リンパ節』という器官があります。このリンパ節は身体のいたる所にあり、大小合わせておよそ500〜800ほどです。中でも大きいのは耳の前後、あごの下、首の周り、脇の下、足の付け根にあるリンパ節で自分でも触ることができます。
普段は大きくても大豆粒ほどのリンパ節ですが、病原菌が入って膨らむと、ひどい場合は鶏の卵くらいに腫れあがります。このようなリンパ節の腫れやしこりの状態によって体内のどこに異変が起こっているかが分かります。そうした意味でリンパは健康のチェックポイントとして欠かせない大切な器官であるといえます。
●リンパ節は細菌の進入を防ぐ関所
体内に病原菌が入り込むと、リンパ液はこれも一緒に運んでしまいます。血管とリンパ管はそれぞれ互いに合流し、さらにリンパは身体の細胞組織との連絡も取り合っているため、病原菌がいたるところから入り込んできやすいのです。そのままでは体内に病原菌が散らばってしまうことになりますが、これを食い止めるのが身体の各所にあるリンパ節です。
入り込んできた病原菌を捕まえ、そこから先には進めないようにする、いわば関所の役割を果たしているのです。リンパ液が入ってくると、最近やどこからか飛び込んできた癌の細胞、異物などがここのところで捕まってしまいます。一ヶ所で捕まえることができなくても、次のリンパ節が待ち構えていますから、逃げ込んできたのも結局は捕まえられてしまうというように、外敵をそれ以上先に進ませないように頑張ってくれているのがリンパ節なのです。
ところが、このリンパ節は風邪のウィルスのようにあまり強くないものは簡単に阻止してくれるのですが、大量の菌や毒性の強いものは阻止するのに大変苦労します。そこで活躍するのがリンパ球です。リンパ球は外敵をやっつける兵士であり、リンパ節はこのリンパ球をたくさん作り出すことで病原菌をつぶしにかかります。その時、リンパ節が腫れて痛みを伴うのです。従ってリンパ節を押して痛みを感じるのはリンパが正常に働いているしるしです。
リンパ液の流れをよくすることで病原菌を早くやっつけることができるのです。その為には運動、温熱(入浴、遠赤外線サウナなど)、刺激(マッサージ、整体など)が大切になってきます。私たちの体内では、病気にならないように頑張っているリンパ節やリンパ球があることを忘れないでいたいものです。
(2003.12)
戻る
|